【万博】車椅子での一日
先日、足の弱い義母を連れ、家族で万博を訪れましたので、参考までにレポートします。
まずは、車椅子の貸し出しですが、バスで訪れたので東ゲートから入場し、ゲート内すぐ左手にあるケアセンターで車椅子を借りました。名前、住所、連絡先などを記入し、身分証明書のようなもので確認します。私が代行して借りに行ったのですが、その日ちょうと運転免許証などを持参していなかったので、クレジットカードで確認してもらいました。車椅子の数は豊富にあるようなので、特に事前に心配することなく、ゲート付近にある各ケアセンターで借りることができると思います。
※と書いていたのですが、6月になってからの状況を補足します。現在、車椅子が不足して、借りることのできない人も増えているようです。6/7に東ゲートのケアセンターで聞いたところ、10時頃までに入場すれば何とか借りることができるけれど、それ以降だと難しいかもということでした。6/7(火)は、10時30分に出払ったそうで、11時過ぎに聞いたときは、キャンセル待ちの方が2名いらっしゃるとのことでした。
バリアフリー版公式会場案内MAPというのもありますので、スタッフにお願いすれば頂くことができます。
まずは、瀬戸会場へ会場間燃料電池バス(無料)で移動しました。車いすのまま固定してもらえるバスがあり、スタッフがシートベルトのような器具で上手に固定してくれました。車いす乗車人数は2人です。ただこの場合、固定に手間も時間もかかるので、車椅子を折りたたんで、普通に椅子に座って移動する方が時間はかかりません。電動車椅子での乗車も可能ですが、車両への固定ができないものは、断られることもあるそうです。
瀬戸会場では、瀬戸日本館の整理券をもらい、そのまま瀬戸日本館へ。スタッフに声をかけると、出口から入場させてくれ、パビリオン内エレベータへ案内してくれます。そのままつきっきりで説明もしてくれ、パビリオンから出るまで親切に面倒を見てくれました。穴場のお勧めは、瀬戸日本館だと思います(^^)。
この日、あいにくの悪天候で、瀬戸会場と長久手会場を結ぶモリゾーゴンドラには乗ることができませんでしたが、有料のキッコロゴンドラ(600円)には乗りましたのでこちらの体験を書いておきます。
ゴンドラは6名定員ですが、車椅子を乗せる場合は、片側の椅子を跳ね上げて乗り込みますので、車椅子の他乗車定員は4名となります。ゴンドラの乗り場までは、エレベーターもありますし(普通の人は使用不可です。)、スタッフも親切に誘導してくれますので、特に心配なく乗車できます。
IMTS(200円) 今回は乗っていませんが、車椅子乗車人数2~3名だそうです。電動車椅子での乗車も可能ですが、車両への固定ができないものは、断られることもあるそうです。
グローバル・トラム(2区間500円) こちらも今回利用していませんが、車椅子乗車定員は2人までです。
また会場内には、ハートフル・カートという乗り物も時々見かけますが、こちらは無料で折りたたんだ車椅子を1台積むことができるようです。疲れたお年寄りの方などは、声をかければ乗せていただけるようです。
パビリオンは、事前予約で長久手日本館、ワンダーサーカス電力館を予約していました。その他、車椅子だとマンモスの単独観覧は整理券をもらわなくても、その場で対応してくれました(付き添いは3名まで)。
長久手日本館は、事前予約の入り口から入ると、中にエレベータがあり、車椅子のままでごく普通に観覧することができました。
ワンダーサーカス電力館は、車椅子対応のライドがあるようですが、普通の事前予約とは別に、電力館脇にある窓口で車椅子対応の予約をしなければいけないようです。今回はその予約をしていなかったので、車椅子をベビーカー置き場に置き、事前予約者用の入り口から入りました。普通入り口のスロープと違って、エレベータがあって、ライド直前で合流するシステムになっていますので、義母もそれほど不自由することなく杖で歩いてライドに乗ることができました。ライドを降りてからも、下りエスカレータがありますから、たくさん歩くのが辛いという方は、事前予約をしていくことをお勧めします。
JR東海超電導リニア館の車両展示は、貸出車椅子のまま見ることができました。ただし車内が狭いので、かなりぎりぎりの幅です。
ちなみにお食事は、グローバルコモン4にあるチェコパビリオンのレストランでとりました。ちょうど車椅子の高さでも大丈夫のテーブルがありましたので、車椅子のまま食事することができました。レストランだけの利用でしたが、出口スタッフに声をかけると出口から入ることができます。
帰りは、リニモに乗ってみたいという義母の意向を反映するため、ケアセンターで車椅子を返却し、東ゲートから出た後、階段上の右手にあるタクシー乗り場でタクシーに乗り、万博八草駅へ向かいました。
そして、始発駅から藤が丘へ向けてリニモに乗りました。当然始発駅ですので、座っていくことができます。万博会場駅では、ものすごい人が乗り込んできました!リニモの藤が丘駅、および地下鉄東山線にはエレベータが完備されていますので、移動に特に問題はありませんでした。
全体的にバリアフリー対策はかなり講じてあるので、車椅子でもほとんど心配ないと思います。ただし、グローバルループとは、高低差がありますので、地図を見てエレベータの位置をしっかり確認しておかないと、行きたい場所にも行けないことになりますから、要注意です!
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バリアフリー公式マップに乗っていたバリアフリー情報
<企業パビリオンゾーンA>
・ワンダーサーカス電力館
車椅子対応のライドがあります(1台)
展示の一部には強い光や大きな音を伴います
ベビーカーの入場はできません。
展示を説明する音声ガイドを用意しています。(貸出)
・JR東海超電導リニア館
シアターには車椅子席があります(5席)
車両展示の入口は幅70センチ
一部映像には、字幕表示があります。
車椅子・ベビーカー・補助犬の入場制限はありません
・ワンダーホイール展・覧・車
観覧車には、車椅子対応のキャビンがあります(1台)
ベビーカーの持ち込み制限があります
・三菱未来館@earthもしも月がなかったら
シアターには車椅子席があります(2席)
メインショーには強い光刺激・音刺激を伴う演出があります
車椅子・ベビーカー・補助犬の入場制限はありません
・ホテルオークラ中国料理「桃花林」
多目的トイレがあります
ミルク用等のお湯を提供します
アレルギー物質食品表示があります(5品目)
<企業パビリオンゾーンB>
・トヨタグループ館
シアターには車椅子入場エリアがあります(5席)
パフォーマンスショーには、強い光刺激・音刺激や火炎を伴う演出があります
大型ベビーカーの持ち込み制限があります
点字パンフレットを用意しています
・日立グループ館
車椅子対応のライドがあります
ベビーカーの持ち込み制限があります
3歳以下のお子様、妊娠中の方、体調の悪い方等はご利用できません
4歳以上6歳以下のお子様は保護者の同伴が必要です
メインショーには映像の字幕表示があります
・三井・東芝館
シアターには車椅子席があります(最大4席)
出展内容やストーリーを記載した専用パンフレットを用意しています
障害者の優先入館があります(介助は1名まで)
プレショーでは音声による概要説明があります
・夢みる山
車椅子用のスペースがあります
出展内容などがわかるパンフレットがあります
シアターにはベビーカーの入場制限があります
点字パンフレットも用意しています
・ガスパビリオン炎のマジックシアター
シアターには車椅子席があります
ベビーカーの持ち込み制限があります
障害者(手帳所持者)の有先入館があります(介助は1名まで)
ショーでは特殊効果の1つとして実火を使用します
点字リーフレットを用意しています(貸出)
<センターゾーン>
・ロータリー館
多目的トイレがあります
・グローバルハウス
車椅子利用者の入場口は一般と異なります(ブルーホール)
シアターには車椅子席があります(オレンジホール4席、ブルーホール8席)
マンモスラボは動く歩道上からの見学となります
展示内容についての音声ガイダンスがあります
・こいの池
池の西側デッキの上に車椅子席があります(約10席)
・日本料理なだ万
多目的トイレがあります
レトルト食の湯煎ができます
ミルク用のお湯を提供します
アレルギー物質食品表示があります(5品目)
点字メニューがあります
・ワールドレストラン
レトルト食の湯煎ができます
・アサヒパノラマレストラン
ミルク用のお湯を提供します
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Comments
私も今度13日・14日に杖をついている母と万博に行きます。
長い距離を歩くことができないので車椅子を借りて行動しようと思ってます。
でも普段車椅子は使わないし、事前予約は何も取れなかったし、人混みの中大丈夫なのか?と不安だらけだったので大変参考になりました。ありがとうございました。
生意気にもトヨタグループ館と日立グループ館に行きたいと思っているのですが・・・。ただでさえ混んでるのに車椅子ではやはり無理ですかね・・・。
とりあえず、頑張ってきます。。
Posted by: なな | 2005.05.05 03:58 AM
☆ななさん
コメントありがとうございました。
13日と14日に行かれるんですね。普段車椅子を使わなくても、しばらく押していると慣れますから大丈夫だとは思いますが、一人で押すとなると、会場は広くて高低差もありますから、結構疲れるかもしれません。無理のない計画を立てた方がいいでしょう。
スタッフの方は親切にしてくれますから、困ったことがあれば、すぐに相談してみるといいですよ。
昼は暑いので、会場内でペットボトルを見かけたら、早めに購入しておいた方が、脱水症状にならなくていいかも。
大人が普通に歩くよりかは、かなり機動性が劣りますから、のどが乾いてからペットボトルの自動販売機やワゴンを探すのは大変です。
あと、夜は冷え込むこともありますから、遅くまで会場にいらっしゃるのであれば、ひざ掛けもあったほうがいいかも。これはその日の気温によって違いますけどね。
トヨタは車椅子用の席がありますから、入場券配布に並ぶときに、スタッフの方に一声かけてみてください。車椅子の方は介助者1名のみ一緒に入場することができます。
日立も車椅子用のライドがあるようですから、行ってスタッフの方に聞いてみてはいかがですか?
楽しい万博になりますように(^^)。
Posted by: 温泉あひる | 2005.05.05 05:12 PM